楽天市場で商品を出品してもSEO対策をしっかり行っていないと、アクセスを稼ぐことが出来ずアクセスがないと売上に繋がらないなどの悪循環にはまってしまう場合があります。
この記事では楽天市場でのSEO対策の基礎的な考え方と内部対策について解説していきます。
楽天市場でのSEO対策の基本的な考え方
楽天市場でのSEO対策の基本的な考え方
楽天市場の検索順位を決める指標として様々な要素がありますが、特に以下3点の要素が重要になってきます。
- 売上金額
- レビュー数
- 内部設定
楽天市場では商品ページ毎に売上金額やレビュー数等を集計し検索結果に反映しています。
なぜなら、ユーザーが特定のキーワードで検索した際になるべく良い商品をユーザーに表示することによって、購買率もあがり楽天全体の売上も上がりやすくなるからです。このユーザーにより商品を表示するというのは、楽天だけでなくGoogleやYahoo!の検索エンジンでも同じ考え方です。よりユーザーにとって有益な情報を表示することが使命となっています。
ただGoogle等と違うのは楽天市場はECサイトなので、その商品の売上金額やレビュー数などの要素も見ているという形になります。
また、広告等で売上を作れた場合でも商品名等のSEO対策や内部設定をしっかりしていないとアクセス数を取りこぼしてしまう可能性がありますので、内部対策も重要な対策の一つになります。
売上金額やレビュー数、内部設定全てにおいて言えるのは相対的に楽天市場の検索ロボットは見ているというのも意識した方がいいと思います。相対的にというのは何かというと、例えば「ドッグフード」と検索した時に検索結果は「234,179件」と表示されます。
この検索結果の数一つ一つが全てライバルとなります。このライバルたちと相対的に見て売上金額が低いか高いか、レビューの数が多いか少ないか、レビューの評価は高いのか低いのか、内部設定はしているのかしていないのか、これらを判断し検索順位が決まるので、ライバルの商品やベンチマークする商品がどのような設定がされているのか、レビューの数は多いのか、ランキングに入っているのかなど日頃からチェックする必要があります。
それでは、実際にどのようなSEO対策を行う必要があるのか解説していきます。
売上やレビューに関する対策
ページを集約して売上金額とレビューをまとめる
売上やレビューに関する対策の一つとして色違いの商品や、サイズ違いの商品等バリエーションが違う商品がバラバラの商品ページとして登録されていたりしないでしょうか?
インスパイスではこういった同一の商品だけどページが分かれてしまっている場合はなるべくページを集約することをオススメします。
これは、先程お伝えした通り一つの商品ページにバリエーションをまとめればその商品ページに売上金額やレビューも集約されるからです。10個のバリエーションが10個の商品ページに分かれてしまった場合、売上金額やレビュー数も分散してしまうので、なるべくまとめられるならまとめた方がいいです。
楽天市場では現在は価格違いのバリエーションも組めるようになったので是非活用していきたいところです。
売上やレビュー数を増やすために広告やSALEを活用する
内部対策をしっかりと行っていても、基本的にはまず売上を作らないと検索上位に表示されません。
楽天市場ではRPP広告やクーポンアドバンス広告、市場広告など様々な広告が用意されているので、予算があれば活用して売上を作ることをオススメします。
また、楽天市場ではスーパーSALEやお買い物マラソン等定期的なイベントが用意されており、イベント中は楽天市場に人があつまるのでアクセスを稼げる可能性があります。特にスーパーSALEについてはスーパーSALEサーチがありSALE商品専用の検索窓も表示されますのでアクセス&売上を作ることが可能になります。
レビュー対策もしっかりと行いましょう
広告やセールを行い売上を作れたとしてもレビューは自然には増えません。ユーザーにとってはレビューを書く事は労力になってしまうので対策を行い少しでもレビューが増えるように運用しましょう。
例:レビューを書いてくれたら次回クーポンをプレゼント等できる範囲から始めてみましょう!!
店舗内検索を活用した売上対策
楽天市場では店舗内検索を活用した対策も有効です。店舗内検索で狙ったキーワードで検索した検索結果ページのURLをリンク先とし店舗内にバナーを設置し売上に繋げる方法です。例えば先ほどの「ドッグフード」を店舗内検索結果に表示し売上につながった場合「ドッグフード」で売上が上がったと検索エンジンは判断するため検索結果に影響を与えます。※ドッグフードなどビッグワードすぎる場合は影響が少ない場合がありますのでミドルワードかスモールワードで試してみてください。
予約注文を活用した売上対策
楽天市場ではある一定の期間の売上の集中度も見ていると言われています。そこで新商品の発売など予約注文を活用した売上対策を行う事も可能です。例えば店舗内やSNS等の店舗外で予約商品を告知し予約を集め、一定期間に売上実績とする方法です。この方法を使用すれば売上が集中し検索結果や更には楽天ランキングで1位などの高順位を獲得できる可能性もあります。検索結果や楽天ランキングが獲得できれば、またアクセス数が増え、転換率も上がり良いスパイラルの流れに乗ることが出来る可能性があります。
楽天市場の内部設定
SEO対策を意識した商品名とキャッチコピーの付け方
商品名の先頭から順に重要キーワードを入れる
商品名の検索対策として楽天市場では検索結果に対するCTR(クリック率)や購買率を見ている可能性があります。なので、よりユーザーがクリックする可能性がある重要な割引情報等は商品名の先頭に置く事をオススメします。
例:10%OFFや、SALE中、P10倍等クリックや購買につながる文言
サジェストキーワードを入れる
サジェストワードは楽天市場でユーザーが検索したキーワードにと関連性の高いキーワードを表示してくれる機能です。このサジェストキーワードは検索数が多いキーワードが表示されていますので、自社商品に関連するキーワードがある場合追加することをおすすめします。
商品の特徴を考え売上につながるキーワードを入れる
その商品の売りと検索ボリュームがあるキーワードが一致した場合売上につながる可能性が高いです。先程の「ドッグフード」というキーワードの場合、対象の範囲が広すぎるし、ビッグワードなのでそもそも検索キーワードに引っかからない可能性もあります。なので例えば商品の特徴が無添加で低カロリーの商品だった場合「ドッグフード 無添加 低カロリー 国産」など特徴をキーワードとしていれてみて下さい。また、容量、サイズ、カラーなども良く検索されるキーワードになるので◯kgやS、M、L、XLや例えば靴なら27cm等サイズ情報を入れてみてもいいと思います。
なるべく商品名登録上限の全角127文字埋める
こちらは大前提としてですが内部対策はアクセスの取りこぼしを防ぐ為の施策であるので、なるべく多くのキーワードを登録して下さい。前述した商品名の先頭にセール情報や重要キーワードを入れる必要がありますので、120文字前後をSEOキーワード残りの7文字をセール情報にとっておくのもいいと思います。
キーワードとキーワードの間は半角スペースで間を開ける
最初はスモールワードから狙っていく
特に新商品の場合はビッグワードでは検索結果に表示すらされない可能性があります。まずはスモールキーワードに狙いを定め細かいキーワードでアクセス数を稼ぎ、徐々にビッグワードを狙うのがいいと思います。
製品情報・商品仕様の設定
以前はディレクトリIDとタグIDという名称でしたが、現在はより細かい設定が可能となりました。こちらは楽天市場の検索結果からのさらに絞り込検索の対象となる可能性が高い設定項目になるのでなるべく多くの情報を登録し様々な検索結果に対し商品を表示できるよう設定してみてください。
店舗ジャンルの見直し
店舗のジャンルも検索結果に影響があると言われています。様々な商品ジャンルを扱っている場合登録している店舗ジャンルと主力商品のジャンルが違っている場合があります。店舗ジャンルを主力商品のジャンルに修正出来る場合は検索結果に影響が出る可能性がありますので試して見て下さい。
商品説明文に商品の説明文を記載
商品説明文も検索対策の対象となります。前述した通り商品のサイズやカラー、特徴なども検索される可能性も高いのでなるべく商品説明文もしっかりと記載する必要があります。
季節ワードや関連ワードを商品説明文を記載
商品名に入り切らなかったキーワードや季節ごとのワード、関連ワードなども商品説明文に羅列していくとアクセス数を稼げる可能性があります。
例:クリスマス お正月 プレゼント 男女兼用 内祝い お祝い 贈答用 バレンタイン 母の日 等こちらでは思いつく限り設定してもいいと思います。
あす楽設定、送料無料設定について
こちらも絞り込検索としてあす楽や送料無料で絞り込んで検索ユーザーも多いので設定可能な場合は是非設定して見ましょう!
サムネイル第一画像の設定
サムネイル第一画像は検索結果に表示されるサムネイルです。まずは狙うキーワードの検索結果を確認してみましょう。そこに並んでいるサムネイル達がライバルになりますので、この競合商品達に負けないサムネイルを作成しましょう。こちらに関しては画像のクオリティではなくいかにその検索結果に対し目立たせられるかを指標に考えてもらうと良いと思います。ただし楽天のルールとして文字入れ20%以内というルールがありますので、あくまでルール内で対策を行いましょう。
白背景画像の設定
意外と忘れがちな設定がこの白背景画像の設定です。この白背景画像の設定は楽天内ではなくGoogle等の楽天外の検索対策に必要な設定です。楽天外のアクセス数もあると無いとでは大違いなのでこちらの設定も必ず行いましょう。
まとめ
- 重要指標の理解: 楽天市場での検索順位は売上金額、レビュー数、内部設定に大きく影響されます。
- ページの集約: 色違いやサイズ違いの商品ページを統一することで、売上とレビューを集中させ、検索順位を向上させます。
- 広告とセールの活用: 検索順位を上げるために、楽天市場の様々な広告や定期イベントを利用を推奨します。
- レビューの増加: ユーザーがレビューを書きやすいようなレビューで貰えるクーポンなどインセンティブを提供し、レビュー数を増やします。
- 店舗内検索と予約注文: 店舗内検索を最適化し、予約注文を通じて売上のピークを作り出します。
- 商品名の最適化:
- 商品名に重要なキーワードを含める。
- 関連性のあるサジェストキーワードを記載する。
- 商品の特徴やサイズ、色などの情報も記載する。
- 120文字を目安に商品名を登録する。
- キーワードとキーワードの間は半角スペースで記載する。
- スモールワードから狙っていく
- 製品情報・商品仕様の設定: 細かい設定が可能になっているため、適切な商品情報を登録します。
- 店舗ジャンルの見直し: 主力商品と一致していない店舗ジャンルは修正を検討します。
- 商品説明文:商品に関連するキーワードやゆらぎのキーワード、商品名に入り切らなかったキーワード、季節ワード等を記載する。
- サムネイル第一画像の最適化: 検索結果で競争力を持つための魅力的なサムネイルと詳細な商品説明文を記載。
- 白背景画像の登録: しっかりと登録し楽天外のアクセスも狙う。
この記事は、楽天市場での販売におけるSEO対策の基礎に焦点を当てており、検索結果での視認性とアクセス数、そして売上を最大化するための戦略的アプローチを提案しています。
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